地元の
信用金庫で住宅ローンを借りる
際の注意点などがあれば知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
信用金庫で住宅ローンを借りる際には、その支店の管轄エリアなどのルールなどがあります。その内容と注意点について解説します。
マンション購入の際には、通常、
金融機関で住宅ローンを組む
ことになります。
その際には、銀行の住宅ローンの商品や、フラット(住宅金融支援機構)などでの対応になります。
また、
地元の信用金庫
を選択される場合もあります。
その際のの注意点、メリットについて説明していきます。
住宅ローンで信用金庫を利用する場合の注意点
信用金庫は、店舗ごとに対応エリアが決まっています。
信用金庫の場合、
それぞれの信用金庫によって対応できるエリア
が決まっています。
また、さらに、同じ信用金庫でも、
店舗ごとのエリア
が決まっています。
対応できるエリアに関しては、通常、住宅ローンを利用される方の
新たにお住まいになるご住所
もしくは、
ご勤務先のご住所
の対応エリアの信用金庫(店舗)を利用することになります。
例えば、A信用金庫のエリア内に、
新たなお住まい、もしくは、ご勤務先
があれば、A信用金庫を利用することはできますが、異なるエリアにあるB信用金庫は利用できないことになります。
ですので、対応エリアの信用金庫に、住宅ローンの相談に行くこということになります。
※ちなみに、農協(JA)で住宅ローンを組む際も同様に、エリアによって管轄する農協(JA)の窓口が決まっています。
店舗数の問題
信用金庫は、地元密着型の金融機関となります。
ですので、将来的に、
遠方への転勤の可能性
がある場合は、例えば、住宅ローンの繰り上げ返済手続き等で、店舗窓口にいく必要がある際など、不便にはなります。
もっとも、地銀の場合でも、同様のことが言えます。
ただ、地銀の場合は、県内であれば、ある程度の支店の数はあります。
もちろん、ATMに関しては、全国対応となっています。
【参考】しんきんゼロネットサービス
https://www.shinkin.org/zeronet/index.html
住宅ローンで信用金庫を利用する場合のメリット
都銀、地銀で事前審査NGの場合でも、信用金庫でOKになる可能性
住宅ローンを借りる際には、金融機関は、
保証会社
を利用することになります。
そして、金融機関で住宅ローンを組む際の事前審査は、
金融機関の審査
の他、
保証会社の審査
もなされます。
信用金庫の保証協会は、通常、
都銀や地銀の保証協会と異なる
ということになります。
ですので、それらの都銀や地銀の住宅ローンの事前審査がNGだったとしても、
信用組合の住宅ローンの事前審査でOKになる可能性
があります。
保証協会の役割
保証協会というのは、
住宅ローンを組む際に、金融機関に対してその返済の保証をする会社
です。
つまり、万が一、住宅ローンが返済できなくなった場合、金融機関に対する返済を保証会社が対応し、
その債権はその保証会社が持つ
ということになります。
この場合、借り手の住宅ローンの返済義務が無くなるということではありません。
ただ、返済できない状況の場合は、結果、住宅ローンの対象となる物件が、法的な手続きを経て、任意売却や競売にかけられてしまうケースが多くなってしまいます。
保証会社の種類としては、下記になります。
・銀行子会社系:都銀や大手地銀の系列の保証会社
・第二地銀系:第二地方銀行が、地域毎に共同で運営している保証会社
・信用金庫協会系:全国の信用金庫と信金中央金庫が共同で運営している保証会社
・独立系:独立系の保証会社
保証会社を使用しない金融機関もあります。
一部の金融機関では、保証会社を使わないケースもあります。
「プロパー」と呼ばれる、その銀行独自の保証で、住宅ローンを受ける形態の場合です。
保証会社を使わない場合、借主が負担する保証料は発生しません。
その代わり、手数料が幾分高めに設定されています。
地域密着型の金融機関
信用金庫は、活動エリアもその地域に限定されており、それだけに、地域密着型の営業をしていると言えます。
信用金庫のメインの顧客は、地域住民や地元の中小企業、個人事業主ですので、金融機関としての規模は小さいものの、柔軟に対応してくれるケースもあります。
ただ、あくまで、きまった審査基準にのっとって審査をしますので、その点は、他の金融機関と変わりません。
信用組合の利用の際には、会員になる必要があります。
信用金庫は、
「会員の出資による協同組織の非営利法人」
で、融資は原則として会員を対象とします。ですので、住宅ローンを組む際は、基本、会員になる必要があります。
通常、最低、1,000円程度からの出資で会員になれます。
また、単に預金するだけなら会員になる必要はありません。
【参考】信用組合とは?!
信用金庫の他、
信用組合
という金融機関もあります。
銀行、信用金庫、信用組合とそれぞれ管轄する法律が異なり、また、組織形態、業務範囲に違いがあります。
ちなみに、信用組合の場合は、預金する際も、会員になる必要があります。
詳しくは、下記をご参照下さい。
信用金庫と銀行・信用組合との違い(全国信用金庫協会)
https://www.shinkin.org/shinkin/difference/
まとめ
住宅ローンを、どの金融機関で組むかは、ちょっと、悩ましいところもあります。
普段から利用している金融機関であれば安心ですが、
金利等の条件
も各金融機関によって、異なってきます。
ですので、条件面の比較検討をする際には、
複数の金融機関で事前審査をしてみる
ということになります。
その際に、地元の信用金庫も選択肢のひとつとして、検討しても良いでしょう。
以上、「信用金庫での住宅ローンについて(中古マンションの買い方)」の説明でした。