マンション購入時に注意すべき「7つの室内のチェックポイント」

マンション購入ガイド

マンション購入検討時の内見で、
 「室内」のどのような点を注意してみればよいか
を知りたい。

こんなテーマに関する記事です。

この記事の内容

マンションの内見の際にチェックすべき項目として、間取りや日当たりなど、主なチェックポイントについて記載しています。

マンション購入ガイド

マンション選びの際には、実際に物件の内見をします。

その際に、室内をチェックするポイントとしては、
 生活しやすいかどうか
ということが、一番重要になってきます。

更に、生活しやすいかどうかを構成する要素としては、
 間取りやそれぞれの部屋の広さ、日当たり、天井高
などといった要素があります。
それぞれ、概略を下記に説明していきます。

内見時に、室内をチェックするポイントについて、
順に説明していきます。

目次

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「間取り」

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マンションの間取りについては、
 ・一般的な「田の字型」と呼ばれる間取り
 ・採光面を意識した「ワイドスパン」と呼ばれる間取り
 (ベランダ側の幅が、広くとられているタイプ)
 ・その他の変則型の間取り
の3パターンに分かれます。

「田の字型」と呼ばれる間取り

ほとんどのマンションがこのタイプです。
画一的な間取りの為、例えば、
・寝室が廊下側にある
・風通しの問題がある
・トイレが住戸の真ん中にある

などマイナス面を指摘する人もいますが、何を優先するかの問題になってきます。

間取りにこだわりがある場合は、やはり、
 戸建ての注文住宅
という選択肢になりますし、ロケーションの利便性などを重要視するかなどで判断がかわってきます。

また、ハイグレードなマンションの場合は、オリジナリティーのある間取りのものもあります。
いくつかの選択肢のなかで、また、予算面も考慮しての判断にはなります。

マンションの平米数の見方について(どれくらいの平米数が必要なのか)

画像引用;「田の字」「ワイドスパン」「センターイン」マンションの間取り解説
 https://magazine.aruhi-corp.co.jp/0000-3028/

ワイドスパンのタイプ

ワイドスパンとは、
 ベランダ側の間口が広いタイプ
のマンションのことを言います。 

一般的な「田の字型」は、縦長になっていますが、ワイドスパンのマンションの場合、
 ベランダ側の面が広く
なっています。

ワイドスパンのタイプは、価格帯の高めの物件に多く見受けられます。 

ワイドスパンのマンションは、通常、その物件の住戸数よりも、それぞれの住戸の居住性に重点を置いています。
その場合、設計上、その階の住戸数が少なくなってしまうということもあり、結果、ワイドスパンの物件は高価格になる傾向にあります。

マンションの平米数の見方について(どれくらいの平米数が必要なのか)

画像引用;「田の字」「ワイドスパン」「センターイン」マンションの間取り解説
 https://magazine.aruhi-corp.co.jp/0000-3028/

その他の変則型の間取り

注意すべきは、
 その他の変則型の間取り
の場合です。
変則的な間取りは、ケースとしては稀ですが、敷地の形状の関係で、イレギュラーな間取りのとり方をしている場合があります。

その場合、
 生活がしやすい間取りになっているか(生活動線的が問題ないかどうか)
を確認しておくと良いでしょう。

部屋の広さ

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部屋の広さに関しては、
 全体の広さ(専有面積〇平米)
も重要なポイントです。

専有面積については、
 壁芯(かべしん)[壁の中央の寸法で測られた面積]

 内法(うちのり)[壁の内側の寸法で測られた面積]
があります。

登記簿は、内法面積での記載ですが、建築基準法では壁芯での数値です。
マンションの販売資料には、壁芯での記載が多いので、専有面積(実際の部屋の面積)は記載の面積より狭くなります。

日当たり

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内見の際には、日当たりの確認の為に、
 ベランダの向き
をチェックします。

もちろん、南向きが望ましいのですが、物件によっては、
 西向きや、東向きなどの場合
もあります。

東向きであれば、少なくも午前中は日が差すので、洗濯物などもある程度乾きやすいといえます。

西向きの場合は、
 ・日中に日がはいらない
 ・夏場は西日の為、室内が暑くなる、また、家具などが日焼けしやすい

といったデメリットがあります。

ですので、そういったデメリット面も踏まえて、その他の要素もふまえてトータルで判断していくことになります。

天井高

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マンションの天井高の平均は2400mmと言われていますが、最近のマンションは、
 居住性を良くする為、2500mmの物件
も増えてきました。

ただ、物件によっては、そこまでの天井高がない物件もあります。
理由は、階高(構造上の各階の高さ)を低く抑えることによって、建物の階数を多くする為です。
その為に居住性が損なわれてしまうのは、本末転倒のように思いますが、実際にそういう物件もありますので、注意が必要です。
(ちなみに、建築基準法では、天井高は2100mm以上と決められています。)

天井高を測るのは難しいですが、下記にようなレーザーで、距離を計測できる機器もあります。
結構、便利です。
価格帯としては、1万円以下です。
(私は、アマゾンのセールの時に、ZAMO3が安くなっていましたので、その時に買いました。)

Bosch (ボッシュ) レーザー距離計 ZAMO3

Bosch Professional(ボッシュ) レーザー距離計 GLM40

マンションの高さに関する注意点は、下記ページに詳細を記載しています。

眺望

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マンション購入理由はいくつかありますが、
 眺望の良さ
もその一つでしょう。
実際の眺望は、現地で確認して判断します。

逆に目の前に高い建物があると、ツライ状況になります。

また、築浅のマンションで、隣地に広い空き地がある場合は、マンション建築予定の土地の可能性もありますので、注意が必要です。
予定されている建物が、既に建築申請している場合は、役所の窓口(建築指導課等)で、建築内容を確認することができます。
 
逆に、前面が、公園など公共の土地の場合などは、近い将来に建築物が建つ可能性は極めて低くなりますので、安心です。

また、ベランダ側のエリアの用途地域が、低層住居専用地域の場合も、高い建物を建てることはできません。
そのエリアの用途地域に関しても、役所で確認することができます(都市計画課等)

ベランダ

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最近のマンションは、ベランダも広くとっている物件も多くなってきました。
ベランダは、あまり狭すぎると使いづらいですが、ある程度の広さがあるかチェックしておきましょう。

また、ベランダに洗濯物を干す際、景観の関係で管理規約が定められている場合があります。
例えば、布団とベランダの外側からも見える状態で干したりすると、見映えが悪いのでNGだったりする訳です。

洗濯物に関しての補足ですが、
 幹線道路近くの物件の場合、洗濯物を干した際にほこりやチリで汚れたりするリスク
がありますので、注意しましょう。
近くに工場などの施設がある場合も同様に注意が必要です。

また、中低層マンションの場合、ベランダの立ち上がりに、RC(鉄筋コンクリート構造)ではなく、すりガラスなどの建材をつかう場合が多くなってきました。
もちろん、RCのほうが強度が高いですが、採光性やデザイン面などを考慮してすりガラスなどにするケースが増えてきました。

ガラスの場合、熱割れという現象が発生するケースがあります。
日射熱によりガラスや、内部の網が伸びたり縮んだりすることで発生します。
もちろん、レアケースにはなりますが、そういった場合は、管理組合で修繕することになります。
(ベランダは共用部分となり、管理組合の管理となります)


(参考)ガラスの熱割れ事例(Mixi記事より)

高層マンションの場合は、特に上部を軽い構造にする必要がありますので、鉄骨造になっており、ベランダ部分も、RCでの施工とはなっていません。

鳥の被害

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鳩などの鳥の被害にあっているマンションもあります。

ベランダに鳥よけを設置しているマンションは、要注意です。

鳥は、10階くらいの高さも飛んでくると言われています。
周辺に高い建物がない場合も、鳥が集まる可能性があります。

(補足)
近年、街路樹の巣をつくるムクドリの被害がいわれています。
夕方になると、大量のムクドリが巣に帰る為、その騒音もかなりのものになります。
また、フンによる健康被害も懸念されます。
そういった被害が発生していないか、チェックしておきましょう。

マンションの鳥被害に関しては、下記ページに詳細を記載しています。

玄関の位置

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購入を検討されていり物件が、建物内の配置的に、
 エレベーターホールに近い場合
には、注意が必要です。

注意点としては、
 ・夜間、エレベータの稼働音が気になる可能性がある
 ・エレベーターホールに近いと、玄関を開けた際に、エレベーターホールにいる人に、室内を見られる可能性がある

 ・玄関前の共用廊下の人の行き来も多くなる
といった点があります。

もちろん、どこまで気にされるかということもありますが、少なくとも、上記のような注意点があるということを念頭において内見されることをおすすめします。

さいごに

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マンションに限らず、不動産選びにおいては、
 100%満足のいく物件は、なかなか見つからない
ということが実情です。

ですので、検討する物件の、
 プラス面、マイナス面
を客観的に判断して、検討していくことが大切になってきます。

上記にあげたポイントは、その為のひとつの視点となりますので、ご参考にしていただければ幸いです。

以上、「マンション購入時の室内のチェックポイント その1」でした。

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(この記事を書いたのは、)
この記事は、不動産会社である「株式会社クラスイエ」【宅建業 千葉県知事(1)第17909号】のスタッフが、実際の不動産売買の実務経験を基に書いています。

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