競売によるマンション購入の
注意点
について知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
競売物件は、安く物件を購入できる可能性がありますが、そこには、注意すべき点があります。その内容について、わかりやすく説明しています。
稀に、お客さんから、
競売による物件購入を考えている
ということをお聞きすることがあります。
結論から言いますと、
競売の場合、いくつか、厄介なこと
があります。
実際に競売で物件を購入した後には、落札価格以外に、
手間と経費がかかる
ということに注意が必要となります。
それらの内容について下記に順に説明していきます。
管理費、修繕積立金の滞納
マンションの競売物件を調べると、
極端に、売却基準価額が低い物件
を見る場合があります。
こういった物件は、
長期間にわたり、管理費、修繕積立金の滞納がある物件
になります。
こういった管理費、修繕積立金の滞納額は、区分所有法で、
「滞納した債務は次の所有者に継承される」
という規定があります。
つまり、所有権が移転したあとは、新所有者に、その滞納分の支払い義務が生じます。
競売で、売却基準価額を低く設定している物件というのは、その点を考慮して価格の設定がなされているわけです。
場合によっては、
その物件を購入後、ほとんど、管理費、修繕積立金を支払っていない
というケースもあり、そういった物件は、滞納金がかなりの額にのぼっています。
ですので、売却基準価額で判断せずに、滞納金を必ずチェックする必要があります。
占有者の退去に関して
競売物件には、その物件のもともとの所有者が占有(居住)しているケースが多いというのが、実情です。
ですので、競売でその物件を購入できたとしても、その後、その占有の立ち退き交渉を行う必要があります。
立ち退き交渉は、購入した人が行います。
通常は、引っ越し代などの費用を渡して、対応します。
法的には、強制執行することも可能なのですが、その場合でも、諸経費が発生します。
ですので、穏便に立ち退いてもらうほうがよいケースも多いですが、そこは、購入した人の判断です。
いずれにしても、占有者がいる場合は、立ち退き交渉に関する手間が発生します。
物件のリフォーム費用
競売物件の場合、
室内が荒れている場合
も多々見受けられます。
また、残置物などがあった場合に、その処分も必要となりますので、そういった面でのコストが発生します。
室内の状況は、通常、競売物件の資料に記載されていますので、事前のチェックは、それらの資料になります。
競売物件の情報サイトとしては、下記サイトがあります。
まとめ
競売物件は、相場より幾分、低めの価格で物件が購入できるという反面、
上記に記載したような手間やコストがかかる
ということがあります。
ですので、そういった面を想定しての判断になります。
また、競売には、不動産会社も入札するケースも多く、また、以前に比べると、そこまで安く落札できるとは限らないという状況もあります。
いずれにしても、通常の物件購入とは異なる注意点がありますので、それらを踏まえた上で、検討されることをお勧めします。
以上、競売によるマンション購入についてでした。