マンション売却時の
「抵当権の抹消」
について注意点をあれば知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
マンションを売却する際には、
売主側の責任で、「抵当権を抹消する必要」
があります。
このページでは、その際の注意点についてわかりやすく説明しています。
マンションを売却する際には、
抵当権を抹消する必要
があります。
抵当権とは、
金融機関がお金を貸した時、土地と建物を担保に取る権利
のことで、その内容が、
登記簿
に記載されることになります。
記載箇所は、
登記簿の乙区
という箇所になり、抵当権が抹消されると、
文字に横線が引かれるとともに、抵当権の抹消の履歴が記載
されます。
参考；登記簿の見本▼
画像引用；上記画像は、全部事項証明書（不動産登記）の見本（法務局）から引用しています。
https://www.moj.go.jp/content/001309855.pdf
抵当権の抹消に関しては、いくつかの注意点がありますので、順に説明します。
※また、物件を現金で購入した場合は、当然のことながら、抵当権の記載はありません。
抵当権の抹消に関する注意点
抵当権の抹消に関する注意点としては、
既に住宅ローンを完済している場合
と、
住宅ローンの残債がある場合
で、その内容が変わってきます。
既に住宅ローンを完済している場合
住宅ローンを完済している場合に注意すべき点としては、
登記簿の抵当権の抹消がなされているかどうか
ということです。
住宅ローンを完済した際に、金融機関から、抵当権の抹消に必要な書類をもらいます。
ただ、金融機関が抵当権の抹消手続きをしてくれるわけではありません。
ですので、抵当権の抹消手続きは、
本人が手配する
ということになります。
意外に、その手続きをせずに、そのままにしているケースが多いです。
ですので、登記簿上の記載を確認した上で、抵当権の抹消がなされていない場合は、その手続きをする必要があります。
手続き自体は、自分でもできますが、申請書類の作成や、必要書類を揃えるのに手間がかかりますので、司法書士さんに依頼したほうが効率的です。
また、金融機関からもらった書類を紛失してしまった場合は、再度、発行してもらう必要があります。
その際も、司法書士さんに相談してすすめると良いでしょう。
費用的には、登録免許税の費用や、司法書士さんの手数料などを含めて、
２～３万円前後
が相場です。
ただ、司法書士さんによって料金は異なってきます。
住宅ローンを完済していても、
抵当権の抹消手続きがなされていない場合があります。
住宅ローンの残債がある場合
住宅ローンの残債がある場合は、通常、
売却代金で完済する
ということになります。
その際の注意点としては、
完済（繰り上げ返済）の手続きにどれくらいの日数が必要か
を事前に金融機関に確認しておくということです。
その理由は、
売買契約書に、決裁日の記載（設定した日までに決裁を行う）
をしますので、その日程に間に合うように手続きをする必要があるからです。
（決裁とは、売買代金（残金）の受取りと物件の引き渡し（所有権の移転）を行う、「売買の際の最終的な手続き」のことです。）
決裁日は、
買主側の本審査の結果を確認後に決める
ことになります。
ですので、売買契約書記載する決裁日は、
手続きにかかる日数を考慮して、余裕をもって設定する
ということが重要になってきます。
万が一、売主都合で、売買契約書に記載している決裁日までに決裁できないということになると、「違約」となるリスクもありますので、注意が必要です。
また、抵当権の抹消手続き自体は、司法書士さんに依頼することになります。
司法書士さんは、金融機関と事前に連絡をとって、
抵当権の抹消に必要な手続きの準備
をします。
その後、決裁当日に、
金融機関から必要書類と受け取って、当日中に、抵当権の抹消手続きを行う
という段取りになります。
さいごに
マンション売却時の「抵当権抹消」手続きは、
非常に重要なポイント
になります。
特に、住宅ローンを完済している場合、抵当権の抹消手続きも済んでいると認識されている場合で、実は、手続きがなされていなかったというケースが、意外に見受けられたりします。
抵当権がどうなっているかは、最新の登記簿を取得して確認しましょう。
抵当権の抹消の有無は、登記簿で確認できますので、気になる場合は、法務局で登記簿を取得して確認されることをおすすめします。
登記簿は、１通６００円で取得できます。
以上、マンション売却時の「抵当権抹消」についてでした。
