マンションを選ぶ際に、少なくとも、
考慮しておいたほうが良いポイント
を知りたい!
こんなテーマに関する記事です。
マンションは、高い買い物になるので、慎重に検討する必要があります。
その際、一般的には、どのようなポイントに考慮すれば良いのかについて、わかりやすく説明しています。
マンションを選ぶ際の基準としては、それぞれの状況によって異なってきますが、
最低限、「注意すべきポイント」
があります。
では、一般的には、マンション選びの際に、どんな点が考慮されているのでしょうか。
その際に参考になるのが、国土交通省の
「マンション総合調査結果からみたマンション居住と管理の現状」
というレポートです。
そのレポートによると、
マンション購入時に考慮した項目
では、下記の事項が上位になっています。
・駅からの距離などの交通利便性;72.6%
・間取り;63.7%
・日常の買い物環境;52.8%
・周辺の医療・福祉・教育等の公共公益施設の立地;39.4%
・眺 望;32.1%
・周辺の自然環境;28.5%
これは、あくまで、一般的な傾向としてのデータになります。
ただ、マンション選びの際には、少なくとも、
上記に記載しているポイント
については、チェックしておくべきと言えます。
最低限、これらのポイントについては、チェックしておきましょう。
下記に、それぞれの内容について解説していきます。
駅からの距離などの交通利便性
マンションの場合の価値としては、やはり、
駅からの利便性があるかどうか
によって、大きく左右されます。
もちろん、駅からバスで移動する場所に立地しているマンションもありますが、やはり、立地面は、マンションの評価を構成する大きな要因となります。
また、将来的に、売却の必要性がでてきた場合に、駅からの利便性によって、
売却価格の設定や、成約までの期間
にも影響がでます。
ですので、駅からの距離には、最大の注意を払うべきと言えます。
駅からの距離については、概ね、
徒歩3分以内
徒歩5分以内
徒歩10分以内
徒歩15分以内
といった分類になります。
また、駅にほぼ隣接しているような場合は、
徒歩1分以内
というケースもあります。
ちなみに、不動産の広告のルールとしては、
「徒歩1分=80m」
ということになっています。
男性と女性では、歩くスピードも異なりますが、実際に、駅から物件までのルートを歩いてみて、確かめることも大切です。
また、駅からの経路をチェックする際には、要する時間だけでなく、
昼間と夜間での周囲の雰囲気の違い
も確認しておきましょう。
特に、夜間、徒歩で移動する際に、
街灯などで安全に行き来できるか
といったことも大切なチェックポイントのひとつとなります。
間取り
マンションの場合、間取りとしては、
2LDK
3LDK
4LDK
となります。
ファミリー層は、
3LDK
がメインとなり、実際、マンションの住戸の割合としても、通常は3LDKの割合が最も多くなります。
ちなみに、新築の分譲マンションの間取りの割合に関して、
株式会社不動産経済研究所のサイト
が、データを開示しています。
例えば、新築分譲マンション市場動向 2022 年 12 月のデータでは、下記となっています。
首都圏5,757件の対象物件の間取りの内訳
2LDK;1,028戸
3LDK;3,865戸
4LDK; 193戸
3LDKが、全体の75%近くとなっています。
ただ、家族構成や、都心部などで広さより駅からの距離を優先するような場合は、2LDKも検討対象になってきます。
更に、マンション選びの際には、間取りだけではなく、
専有面積
もチェックしておく必要があります。
なぜなら、同じ間取りでも、
実際の面積が異なる
からです。
リビングや各部屋の面積が小さいと、同じ間取りでも結果、専有面積が狭くなります。
マンションの専有面積の目安としては、都心部と郊外では異なってきますが、概ね、
概ね、
60~70平米
や、
70~80平米
といった広さになります。
また、直近の新築分譲マンションは、家で過ごす時間が長くなっている社会情勢の影響で、
専有面積が広い物件が増加傾向
にあります。
日常の買い物環境
マンションで生活する上で、
お買い物が便利かどうか
も重要なポイントになります。
駅から近い物件の場合は、近隣に商業施設があるケースが多いので、そういった面でも好まれる要因となります。
逆に、駅から離れている物件の場合は、近隣のスーパーなどの商業施設までの距離を確認しておきましょう。
また、商業施設での注意点としては、マンションがそういった施設に隣接しているような場合は、
騒音や、人の行き来が多いことによるセキュリティー面が気になる場合
があります。
特に、娯楽施設が近くにある場合は、夜間の騒音にも注意しましょう。
周辺の医療・福祉・教育等の公共公益施設の立地
お子さんがいらっしゃるご家庭の場合は、
小学校や中学校の学区
についても、重要なポイントになります。
同じ学区内で物件を探す場合は、学区内の物件から探すことになります。
また、病院や役所関係の施設についても、場所を確認しておきましょう。
病院については、そう頻繁に利用することは少ないかもしれませんが、近い場所にクリニックがあれば安心ですし、大きな病院もどれくらいの距離にあるかもチェックしておきましょう。
眺 望
マンションの場合は、戸建て物件と違って、その価値が、
ベランダからの眺望
で大きく変わってきます。
つまり、低層階の眺望の良くない物件は、結果、人気が低くなってしまいます。
ある程度見晴らしの良い、中層階以上の物件が、流通性が高いと言えます。
結果、価格も高くなる傾向もあります。
少なくとも、見晴らしの良くない物件は、将来的に売却の必要がでてきた場合に、苦戦する可能性もある為、事前に検討が必要です。
高層マンション(タワーマンション)のリスク
ちなみに、高層マンション(タワーマンション)での高層階の場合、眺望が良くて人気がありますが、下記のような点に注意が必要です。
・強風の時に建物自体が長期振動を生じることがある。
・人間の心理的に、不安感を感じる場合がある。
・高層マンションは、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)となっており、高層部分は、構造的に鉄骨鉄筋となっている。つまり、壁がコンクリートではない為、RC(コンクリート造)に比べると、隣りの住戸の音が気になる場合がある。
高層マンション(タワーマンション)で注意すべき事項についてが、下記の書籍が参考になります。
周辺の自然環境
都心部の場合は、自然環境でマンションを選ぶことは、難しい面もありますが、周辺の市町村の場合は、自然環境も良いエリアもあります。
特に公園などに隣接しているような物件の場合は、その場所には背の高い建物が建つリスクがほとんど無い為、大きなメリットになります。
また、散歩コースや子育ての際にも、近くの自然環境があれば、マンション選びの際の判断基準のひとつとなります。
まとめ
マンション選びの際には、上記を含めた複数の視点をバランスよく検討することが大切になります。
ちなみに、「マンションを取り巻く現状について」のアンケートの結果について、上記以外の項目としては、
・専有部分の設備
・建物の耐震性
・建物の防犯性
・共用施設、サービスの充実度
・地域やマンション内のコミュニティー活動
といった事項があります。
もちろん、それぞれの状況によって、優先順位が異なってきますが、
各事項のマイナス要素
があれば、その点を踏まえて検討することが大切になってきます。
購入後に、マイナス面に気づくと、リスクになりますので、なるべく、複数のチェックポイントを意識して、マンション選びを進めるようにしましょう。
マンション選びの際には、
アットホームやスーモなどの不動産ポータルから、関心のある物件を取り扱っている不動産会社に問い合わせる
という方法の他、
既に、信頼できる不動産会社があれば、その担当者経由で問合せをしてもらう
という方法があります。
通常、ネットに掲載している物件は、その掲載元以外の不動産会社でも、
買主側の不動産会社
という立ち位置で、仲介を依頼することができます。
また、最近は、
宅地建物取引士資格のあるエージェント
から、具体的な「物件提案」を無料で受けることのできるサービスもあります。(提案型の物件探しサービス)
下記のサービスでは、依頼するエージェントを、実績や専門性をチェックして選ぶことができるほか、
・提案を「無料」でうけることができ、相談も「無料」
・ユーザーが許可するまでは匿名での提案依頼、相談が可能
・匿名での相談なので、営業電話などの煩わしさがない
ということで、利用者が増えています。
ただ、対象エリアが、現状、首都圏、関西圏(大阪府、兵庫県)、東海圏(愛知県、三重県)になっています。
対象のエリアにお住まいの方は、試しにサービスを受けてみられてもよろしいかと思います。
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以上、マンションを選ぶ際に考慮するポイントについての説明でした。