マンション選びの際に、
部屋の広さ
が重要ですが、平米数はどれくらいが目安になるのか知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
マンションの広さについては、マンションによっては、一つの部屋が、狭い場合もありますので、平米数でもチェックすることをお勧めします。基本的な目安もありますので、その内容を解説しています。
マンションの「広さ」は、快適な生活をするにあたって非常に重要な要素になってきます。
その為の広さは、
家族の人数
や
生活スタイル
によっても変わってきます。
もちろん、広いほうが良いのですが、3LDKと4LDKでは価格差もありますので、ご予算の制限も影響します。
また、同じ3LDKでも、物件によって平米数にバラつきがあります。
マンションの概要をチェックする際、少なくとも、
目安としてどれくらいの広さが必要なのか
を把握しておくと良いでしょう。
下記に、
・どれくらいの平米数が必要なのか
に加えて、
・間取りについての注意点
・リビングダイニングの広さの目安
について、説明していきます。
どれくらいの平米数が必要なのか
住戸の専有面積の目安についてのひとつ基準は、下記資料がありますので、それが参考になります。
国土交通省
「住生活基本計画における「居住面積水準」」 (PDF)
記載している内容としては、「豊かな生活を営む為の基準」として、
マンション(共同住宅)の場合、
https://www.mlit.go.jp/common/001098415.pdf#search=’%E8%AA%98%E5%B0%8E%E5%B1%85%E4%BD%8F%E9%9D%A2%E7%A9%8D%E6%B0%B4%E6%BA%96′
世帯数が2人の場合;55平米
世帯数が3人の場合;75平米
世帯数が4人の場合;95平米
とあります。
お子さんが小さいうちは、多少、狭くても良い面もありますが、基本は上記の広さ以上の条件がひとつの目安になります。
それぞれ、概ね、
2LDK → 55平米
3LDK → 75平米
4LDK → 95平米
と考えてよいでしょう。
ファミリー向けで一番多い3LDKについては、
実際は、60平米台
の物件も数多くあります。
60平米台ですと、目安の数字よりは狭くなりますが、都心部の交通の便などを優先する場合もありますので、内見時に、間取りや、採光面など含め、総合的にチェックしていきましょう。
壁芯(かべしん)と内法(うちのり)
マンションの広さを見る時に、
壁芯(かべしん)と内法(うちのり)
のどちらの数値なのかを確認する必要があります。
壁芯(かべしん)とは、
壁の厚みの中心線を想定し、この中心線に囲まれた面積を「床面積」とする
計算方法のことです。
ですので、実際の部屋の面積より、壁の厚みの1/2分の面積分が広くなります。
分譲マンションや中古マンションの販売時には、部屋を広くみせたい為、壁芯(かべしん)での数値を記載する場合が多くあります。
また、内法(うちのり)は、
壁の内側の部分の面積だけを「床面積」とする計算方法
です。
このほうが、実際に使用できる面積となります。
登記簿に記載されている平米数は、内法(うちのり)になります。
マンションを比較検討する際には、平米単価をチェックしましょう。
中古マンションの売買価格を検討する際、そのエリアの売買相場も参考にしますが、その際、
平米当たりの単価
もチェックしておきましょう。
例えば、同じ3LDKでも、マンション毎に、実際の面積に、バラツキがあります。
当然、面積が広いと設定価格もそれに応じて高くなります。
ですので、それぞれのマンションの平米単価で比較すると、実際の面積当たりの価格の比較がしやすくなります。
また、同じ平米数でも、
間取りの取り方
によって住み心地、使い勝手に差がでます。
間取りの取り方は、敷地の形状や、建物の外観デザインなどによっても影響を受けることになります。
間取りについての注意点
マンション選びの際には、
間取りの種類
も重要になってきます。
一般的な間取りであれば、使い勝手が極端に悪いというリスクは少なくなると考えられます。
マンションによっては、敷地やデザイン的な要因などの関係で、専有部分がイレギュラーな形状になっているケースも稀にあります。
その際は、生活動線なども含めて、十分検討されることをお勧めします。
間取りのパターンとしては、大きく分けて下記の種類があります。
一般的な間取り
専有部分が縦長で、両サイドに「外廊下」と「バルコニー」があります。
いわゆる、「田の字」型の間取りと言われているタイプです。
バルコニー側にリビングがありますが、バルコニー側が、
全面リビング
の場合と、
リビングと和室などの一部屋を配置
している場合にわかれます。
また、リビングと外廊下の風通しがよければいいのですが、外廊下側がエレベーターホールになっていたりすると、風が通りにくくなる場合もありますので、注意しましょう。
リビング側の間口が広いワイドスパン型
一般的な間取りより、バルコニー側の間口が広くとられていて、
リビングの並びに洋室などが配置された間取り
のケースです。
4LDKの場合は、リビングの両サイドに1部屋づつの場合もあります。
結果、採光の良い部屋が増えます。
価格設定は、高めになる場合があります。
角部屋の間取り
角部屋の場合、間取りの自由度が高まる為、間取りの取り方が他の住戸と異なる場合も多々あります。
バルコニーが2方向についていたりする場合もあり、結果、採光面や、風通しなども良くなります。
その分、角部屋は、価格も高めの設定になる傾向があります。
また、デメリットとしては、古いマンションや団地など断熱がしっかり効いていない場合、冬場に、壁からの冷えや、結露の問題が発生する可能性があります。
その他、個性的な間取りの場合
敷地の形状の関係などによって、個性的な間取りの場合があります。
あまり見ない間取りの場合は、判断が難しいのですが、
・家事動線(台所やお洗濯する際の動線)
・その他の生活動線(各部屋への行き来の為の動線、お手洗いを使用する際の動線)
などもチェックしておきましょう。
また、変則的な間取りの場合、あまり日が入らないような部屋があるかどうかも確認しておきましょう。
建築基準法上は、自然光を取り入れる採光面積は、
住宅の場合「居室の床面積の7分の1以上」
と定められています。
ただ、実際は現地を見ての判断にはなりますので、確認が必要です。
リビングダイニングの広さの目安
リビングダイニングの広さが最低限どれだけ必要かについては、実際には、
予定しているテーブルやソファなど
が余裕をもって配置できるかどうかによっても違ってきます。
ただ、物件を探す上で、何らかの目安が欲しいところです。
一つの目安としては、
12〜15畳程度
がひとつの基準になるでしょう。
また、不動産公正取引協議会連合会という機関が、
DK・LDKの広さの基準
という指針をだしています。
2部屋以上の住戸の場合、
LDK(リビングダイニング)10畳以上
と規定しています。
不動産公正取引協議会連合会
不動産の表示に関する公正競争規約施行規則、実施細則、DK・LDKの広さの基準(PDF)
LDK(リビングダイニング)が10畳だと、世帯数にもよりますが、配置する家具類も工夫が必要になってくるでしょう。
まとめ
マンション選びの際には、
専有面積部分の広さ
もさることながら、
交通の便や、築年数など、面積以外の要因も含めて、総合的な判断
にはなります。
しかしながら、その中でも、やはり、部屋面積のウェイトは大きいと言えます。
ですので、マンション選びの際には、
少なくとも何平米以上の条件といった基準
は設けておいたほうが良いでしょう。
また、
実際の広さと数字のイメージを持つ
ために、マンションの内見の際は、平米数も意識して部屋の様子をチェックすることをお勧めします。
以上、「マンションの平米数の見方について(どれくらいの平米数が必要なのか)」についての説明でした。