マンション選びの際に、
エレベーター
のことも気にした方がいいのかな?
こんなテーマに関する記事です。
マンション選びの際に、エレベーターの台数や位置関係に注意が必要です。
どんな点に注意が必要になるかについて、そのポイントを記載しています。
マンションの生活では、日常、エレベーターを利用します。
ですので、マンション選びの際にも、
エレベーター
についても、関心をもってチェックしておくと良いと言えます。
マンション選びの際の、
エレベーターに関するチェックポイント
としては、概ね、下記になります。
・エレベーターの数が、マンションの住戸数に対して適切か
・エレベーター内のセキュリティー(監視カメラなど)
・エレベーターに担架やストレッチャーが置ける構造になっているか
・車椅子での利用もできるようにスペースがとられているか
・エレベーターの場所が、内見する部屋から遠すぎないか
・逆に、エレベーターに近すぎないか(エレベーターの動作音の騒音の可能性)
下記に順に説明していきます。
エレベーターの数が、マンションの住戸数に対して適切か
住戸数に対してエレベーターの数が少ないと、
朝の混む時間帯など
に、エレベーター前で待つ時間が長くなってしまいます。
特に、高層マンションの場合は、その可能性が高くなります。
毎日のことなので、ストレスもたまってくるリスクもあります。
ですので、住戸数に対して、ある程度のエレベーターの数が必要です。
エレベーターの台数に関しては、一般的には、概ね、
50世帯に1台
と言われています。
住戸数が80あれば、エレベーターは少なくとも2台は必要ということになります。
逆に、エレベーターが多く設置されていると便利ではあるのですが、
メンテナンス費用と、エレベーターの電気代の関係で管理費の負担が高くなってしまう
とうデメリットが発生します。
稀に、マンションの構造的(部屋の間取りの取り方の関係)に、
マンションの台数が多い物件
があります。その場合、同程度の規模のマンションと比較して、管理費が高くなる傾向があります。
エレベーターの台数が適切かどうか、管理費の金額とあわせてチェックしておきましょう。
エレベーター内のセキュリティー(監視カメラなど)
マンションの防犯面も重要なチェックポイントです。
エレベーター内にも監視カメラが設置されていると、防犯上、安心です。
築年数の古いマンションの場合、そういった設備が整っていない場合もありますので、念のため、確認しておきましょう。
また、エレベーター扉にガラス窓があるタイプのほうが、エレベーターに出入りする際に、中の様子がわかりますので、セキュリティー面に配慮した設備と言えます。
エレベーターに担架やストレッチャーが置ける構造になっているか
エレベーターの奥の下部に、
開け閉めできる観音開きの扉
がついているかも確認しましょう。
これは、エレベーターで担架などを載せる時に、その扉を開けて、奥を広くできるような構造ということです。
急病で救急車を呼んだりした際に、エレベーターがそういった構造になっていると、そのまま担架を使うことができます。
車椅子での利用もできるようにスペースがとられているか
エレベーターの構造が、
いわゆるバリアフリーになっているかどうかも
チェックしておきましょう。
エレベーターの幅としては、車椅子が通れるサイズである、
900mm
が目安になっています。
また、エレベーター前の
エレベーターホール(昇降ロビー)の広さ
は、車椅子の向きを変えるのに支障がないよとされる150cm×150cm以上の水平なスペースが必要とされます。
また、車椅子でエレベーターを利用する際に、エレベーターのボタンが、車椅子に乗っていても押しやすい位置にあるかどうかもチェックしておきましょう。
エレベーターの場所が、内見する部屋から遠すぎないか
エレベーターから住戸までの距離が遠すぎると、重たい荷物を持ち運びする際に、大変になります。
一般的には、エレベーターから住戸までの距離が、50m以内にあると良いとされています。
内見の際には、実際の感覚でわかりますが、意識して確認しておくと良いでしょう。
もっとも、角部屋の場合は、距離も遠くなりますが、それでも、角部屋のメリットはありますので、個々の物件によっての判断になります。
逆に、エレベーターに近すぎないか(エレベーターの動作音の騒音の可能性)
エレベータから住戸までが近いと便利ではあるのですが、あまり近すぎると、
エレベーターの動作音(機械音)
も問題もでてきます。
特に、深夜の時間帯などに、気になるリスクもあります。
また、エレベーターの正面に玄関がある場合、人の話し声が気になる場合があります。
また、玄関ドアを開けた際に、エレベーターホールで待っている人との目線が合ったり、部屋の中が見えてしまうといったプライバシーの問題もでてきます。
補足
エレベーターが各階に止まらない?!
稀に、各階でエレベーターが止まらないマンションがあります。
例えば、
奇数の階にしか止まらないようなマンション
です。
構造的にそうなっていて、エレベーターの止まる階のみエレベーター扉がある構造です。
この場合、偶数階の住人は、一つ階を降りるか、上がるかしてエレベーターを利用することになります。
最初、この構造のマンションを見た時は、びっくりしたのですが、このようなマンションは実在します。
いわゆる「スキップフロア型」と呼ばれています。
不便ではあるのですが、この構造の場合、エレベータが止まらない階は、共用廊下を設けずに上下からの階段だけの構造のケースもあり、結果、その階の各住戸が、両面バルコニーの構造が可能になります。
風通しも良くなり、メリットもある訳です。
いわゆる「スキップフロア型」と呼ばれています。
団地の場合
団地の場合は、ほとんどの物件が階段のみになります。
5階建てで階段なしという物件もあります。
お客様からお聞きした話しでは、
「出掛ける際に、忘れ物をとりに戻るときに、かなりツライ」
とのことでした。
団地の場合、4階とか5階の物件は、眺望は良いのですが、なかなか売却しづらいのが現状です。
まとめ
マンションのエレベーターは、普通、当たり前に利用しますので、
あまり細かい箇所
までは、チェックしません。
ただ、細かくみていくと、上記に記載したような点で、マンションや住戸ごとに、状況が異なってきます。
あとで後悔しないように、細かいポイントにはなりますが、意識してチェックしておくことをお勧めします。
以上、「マンション内見時のエレベーターのチェック」についての説明でした。